建物の移動工事(曳家)、建物沈下修正工事、建物の傾り修正工事 株式会社山本組 TOPプライバシーポリシーサイトマップお問い合わせ
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曳家工事の流れ 具体的な工事の流れを準備期間、施工期間、引渡し期間の3つに分けて説明致します。
1.準備期間  

工事に至るまでの準備
 お客様との打合せということになりますが、まず家屋調査です。同時にご希望、計画等を詳しくお聞きします。
 お見積りでは次の条件要素を考慮します。
○移動の場所の確認 ○障害物などの確認 ○曳き距離 ○回転角度 ○高低差 ○重ね基礎 等

 案外見落とされるのは高低差です。平面図には出て来ません。高低差がある程、手間がかかり、高つくという事です。
 その他、工作物、立木の状況、公共事業での補償内容も含めお聞きします。
それから、建築認可の有無、建築基準法に基づく採光(日当り)、排煙規正、構造計算等の問題。表鬼門、裏鬼門といった、方位の問題等も考慮して配置図、構造図等を作成しお見積りに入ります。
 
高低差の移動は、手間がかかります。
   
2.施工期間   一般的な曳家工事の実施について(工事現場の流れ)
 工法には2つあります。1つは床下仕組工法(姿曳工法とも言います)。2つ目は床上仕組工法(腰付工法ともいいます)。
今からご説明するのは、床下仕組工法の一般的な場合です。

  1.はつり作業
 H鋼やレールを床下に入れる為に基礎コンクリをはつる作業。同時にアンカーボルトの取り外しや切断作業。埋設してあるガス管、水道管、建物付随工作物の切断、撤去。
 
  2.仕組み作業
 床下の指定した場所にH鋼やレールを配置し、器材と器材を連絡する作業。
「ベース・フレーム」骨格を作る作業。

3.揚方(ジャッキアップ作業)
 ジャッキを配置しアンカーボルト等の取り残しがないか、少しジャッキアップしてみます。これが縁切作業(基礎と土台の切り離し)です。
支障がなければジャッキアップしていきます。
1ストローク、上げきってしまいます。次に盛替え作業です。一回、受台で休めて、再度ジャッキをセットします。これを繰り返します。

連動の油圧ジャッキ ジャッキの制御盤 これは手動用ジャッキです

4.移動路の施設作業(道作りです)
 建物と移動したい所へ切台(枕木)を並べ、レールや、H鋼を敷きます。コッサ(そり)セットします。(長距離の場合はローラーを使用します)

5.移動作業
 チルホール、ウインチ等で引っ張ります。重量物になると推進ジャッキで押す場合もあります。移動の基本は水平移動です。お見積もりの段階でもご説明しましたが、斜面での移動は手間がかかります。
 回転する時は、円心を使ってコンパスで円を描くように、建物を回します。

ウインチで引っ張っているところ 移動状況 「円心」で建物を回転させる

6.下方(サゲカタ)
 ジャッキダウンの作業です。 ジャッキアップとは逆に、ジャッキをセットして、道のレールをぬきとります。ジャッキダウンしてゆき、スレスレになった所で微調整に入ります。
7.スエ付作業
 床下にぶつかるような障害物がない事を確認してスエ付ます。
8.器材の取払い作業
 ボルト、クリッパ等、連結全景を取りはずし器材をぬきとります。
   
3.引渡し期間   完成までについて
 建物はスエ付いたら、これで終わりではありません。次に補修工事に入ります。
まず、床のツカ入れ、床調整、玄関ポーチ等の土間コンクリ、タイル、給配水管、アルミや建具の調整、電気、電話の引込工事等、また見積り時の希望に応じて仕上壁クロス等、順次に復元改装していきます。
 次に外構工事、庭工事を終えてお引き渡しします。
もちろん、お引き渡し後のアフターサービスも万全です。
 
   

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